ヴィクトリアマイルはリピーターなのか
東京競馬場は前日の雨で馬場状態が心配されましたが、晴れたということは良馬場まで回復しそうです。東京競馬場には排水パイプが埋めてあるのであっという間に水が引く作りになっているそうで、ジャスタウェイが勝った天皇賞の時は前日が台風で不良馬場でも翌日は良馬場で、秋天の時計も1分57秒台でした。
パンパンではないにしても道悪として考える必要はないようです。
ヴィクトリアマイルは超がつくほどのリピーターレースです。
去年、好走した馬が今年も好走するレースということは、去年の勝ち馬ストレイトガールと3着ショウナンパンドラを除けば、去年2着のミッキークイーン、去年4着スマートレイアー、去年5着ルージュバックが実績上位のリピーターになります。
また、毎年前年の牝馬クラシックで活躍した馬がここでも活躍するはずなのですが、今年はクラシックで活躍した馬があまり出走してきません。
去年の上位陣を脅かすような馬がいるかと言えば微妙な感じです。
しかし、スマートレイヤーも過去3回出走して1回も馬券に絡めないのは切れ負けしてしまうためです。同じようにルージュバックも、マイルで馬券になったことがありません。
この2頭も信頼できるかといえば怪しい感じです。
牝馬特有のペース、位置取りと瞬発力、上がりのスピード差が勝敗を分けます。
去年2着だったミッキークイーンの浜中騎手のレース後のコメントが
「勝ち馬(ストレイトガール)の後ろにつけられましたが、マイラーの勝ち馬とはギアの変わり方が違いました」というものでした。
「マイルの瞬発力はギアの入り方が違う」
やはり、長い距離で結果を出している馬がマイルで瞬発力を試されると加速に手間取るということでしょう。
もう一つの勝ち方として、ヴィルシーナのように自ら引っ張って逃げ切るという絶対能力で勝る馬の戦法ですが、これができる馬は見当たりません。
ミッキークイーンに勝つ可能性がある馬はいるでしょうか。
チャンスがあるとすればやはり、ミッキークイーンよりもマイルの加速の良い馬ということになります。
1頭目は、今年に入って京都牝馬Sを勝ち、高松宮記念2着のレッゴードンキの逆転があると思います。去年、ターコイズSを56.5キロ背負い上がり最速で2着になって以降、もう一段階勝負強くなりました。
短距離で鍛えた加速力をここで上手く発揮して欲しいところです。
2頭目は、ウオッカに勝ったエイジアンウインズ的な競馬を期待するのはジュールポレールで、阪神牝馬Sでは先に抜け出し終いが甘くなりましたが、サダムパテックの妹ならばマイラーとしての能力は高いはずです。ゆきやなぎ賞では32秒8の上がりで勝っています。
以下、マイルの上がりの速い順にアスカビレン、オートクレール、アドマイヤリード。
前残りの一発があるとすればスプリンターズS3着のソルヴェイグにも未練を残しておきます。
〇レッゴードンキ
▲ジュールポレール
△アスカビレン
△オートクレール
△アドマイヤリード